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2011年07月20日

【物流】国交省 2010年度宅配便・メール便取扱実績発表

国土交通省(国交省)が平成23(2011)年7月12日、2010年度の宅配便とメール便の取扱実績を発表した。これによると、宅配便の取扱実績は32億1,983万個(対前年比2.6%増=8,289万個増)となり、3年ぶりにプラスに転じた。そのうちトラック運送事業者の宅配便が99.2%を占め、31億9,329万個(対前年比2.8%増=8,553万個増)となった。残りの航空等利用運送事業の宅配便は全体個数の0.8%を占め、2,654万個(対前年比9.0%減=264万個減)となった。一方、メール便は52億4,236万個(対前年比2.1%増=1億958万冊)となった。国交省は、2010年度のトラック運送事業者の宅配便取扱個数の増加については、インターネットを利用した通信販売に係る商品による需要拡大や各社の営業努力による新規需要開拓などが全体的な増加につながったと分析している。また、航空等利用運送事業の宅配便取扱個数の減少については、大手事業者が宅配便扱いから一般航空貨物扱いに注力したこと等で、昨年に引続き荷量が減った、としている。

詳細は以下の通り。

<宅配便(トラック)取扱個数(上位3社)>
 1位 「宅急便」(ヤマト運輸) 13億4,877万個 (構成比42.2%)
 2位 「飛脚宅配便」(佐川急便) 11億9,404万個 (構成比37.4%)
 3位 「ゆうパック」(郵便事業)  3億4,682万個 (構成比10.9%)

宅配便(トラック)は合計26便中、上位3便で約9割を占める寡占状態となっている。

<航空等利用運送事業に係る宅配便取扱個数(上位3社)>
 1位 「飛脚航空便」(佐川急便ほか1社) 1,143万個(構成比43.1%)
 2位 「宅急便タイムサービス」(ヤマト運輸他4社) 477万個(構成比18.0%)
 3位 「スーパーペリカン便」(日本通運他1社) 208万個(構成比7.8%)

航空等利用運送宅配便は合計45便中、上位3便で約7割を占めている。

<メール便(上位2社)>
 1位 「ゆうメール」(郵便事業)    26億2,158万冊(構成比50.0%)
 2位 「クロネコメール便」(ヤマト運輸)23億1,219万冊(構成比44.1%)

メール便でも寡占状態が進み、上位2便で約9割を占めている。

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投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連