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2011年07月07日

【流通】富士フイルム 電子コミックの制作・配信工程の作業を大幅に効率化

富士フイルムは、独自の画像処理技術を用い、電子書籍市場で急拡大している電子コミックの制作・配信工程を効率化するソフトウエア技術「GT−Scan」「GT−Quality」「GT−Balloon」を開発した。今回開発した「GT−Scan」を搭載したソフトウエアを2011年7月下旬より、「GT−Quality」「GT−Balloon」を搭載したソフトウエアを2011年秋より発売する予定にしている。

電子コミックの制作工程では、携帯電話やスマートフォン、タブレットPCなど各種の端末で閲覧しやすいようにコミックの各ページからコマを分割し、ひとコマずつ読む順番を付与する必要がある。この工程は手作業で行われており、業務効率化が求められている。また、電子コミックを配信する際は、画面サイズの異なるすべての端末に画像を最適化することが困難なため、一般的に特定端末の画面表示に適した画像を用いている。このため、端末の種類によっては配信時の画質が低下し、閲覧時に最適な画像が得られないという問題が指摘されている。

「GT−Scan」「GT−Quality」「GT−Balloon」は、こうした課題を解決するため、開発された。今回開発した新技術により、電子コミックの制作コスト低減と、各端末に最適な高いクオリティでの配信の両立を可能にするとともに、翻訳作業の効率化も実現する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通