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2011年06月24日

【流通】トヨタ自動車 たい肥化消臭剤「豚レスキュー」を開発・販売

トヨタ自動車は、豚糞たい肥化時の悪臭を抑制する消臭剤「豚レスキュー」を新たに開発した。たい肥化促進システム「resQ45(レスキューヨンジュウゴ)」シリーズの消臭商品として、トヨタの子会社であるトヨタルーフガーデンが製造・販売元になり、豊田通商(株)の販売ルートを通じ、2011年6月20日より販売を開始した。

現在、家畜排せつ物は日本国内で年間約9千万トンが排出されているが、そのうち約2千万トンを占める豚糞のたい肥化においては、周辺住民への臭気拡散による居住環境の悪化など、豚特有の悪臭低減が課題となっていた。

「豚レスキュー」は、におい成分を分解する機能を持つ微生物を活用した豚糞向け消臭剤で、トヨタ自動車が全国各地からたい肥サンプルを収集し、その中から消臭能力の高い微生物を厳選、実証を重ねたうえで商品化した。アンモニアのほか、酪酸やプロピオン酸など豚糞特有の悪臭のもととなる低級脂肪酸類を強力に分解し、同社の調査によると、最大で従来の90%程度低減させることができる。そのほか、植物繊維などの難分解性有機物を分解することもできるため、たい肥化促進効果もある。

家畜排せつ物については、悪臭や水質汚染、地球温暖化など環境への悪影響の懸念から、有効利用や適切な処理が畜産農家に求められており、トヨタ自動車は2006年に、メニコンと共同で従来90日以上費やしていた、牛糞のたい肥化期間を約45日に大幅短縮させ、環境負荷物質を低減させるなどの効果がある「resQ45」を開発し、導入を進めてきた。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通