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2011年06月20日

【物流】東日本大震災復興構想会議 第一次「復興への提言」骨子公表

平成23(2011)年6月11日、政府の東日本大震災復興構想会議が第9回会合を開き、第一次「復興への提言」骨子を公表した。

同骨子は前文、総論、本論で構成されており、この内、本論では「新しい地域のかたち」「くらしとしごとの再生」「開かれた復興」を3本柱として掲げている。

本論の「くらしとしごとの再生」の地域経済活動を支える基盤の強化の中で、交通・物流に関して触れており、災害に強い交通網、物流システムの高度化に向けた強化策を挙げている。

災害に強い交通網に関して、「交通施設に防災機能を付加する等地域交通のモデル地域を構築」「道路・鉄道等幹線交通について、耐震性の強化、多重性(リダンダンシー)の確保等により防災機能を強化するとともに、広域道路ネットワークとして太平洋沿岸軸、沿岸部と東北道を結ぶ横断軸の強化を検討」の2点が挙げられている。これらの骨子案に対し、提出された資料の中には「災害発生時において応急対策の拠点として機能する広域防災拠点の整備(災害時における物流ターミナル基地、広域医療搬送拠点等)」や「津波防災を考慮し、新たなまちづくりと一体となったJR 及び三陸鉄道の復旧・整備(再掲)」などの意見が挙げられた。

また、物流システムの高度化に関して、東北はサプライチェーンの中で重要な役割を占めることから、その高い技術力を生かす視点の復興が大切として「サプライチェーン全体の可視化、生産・物流拠点の再配置等」を盛り込んだほか、「被災地域の復興支援の観点から、港湾、臨海鉄道等のインフラの早期復旧」、「災害時協力協定等を通じ民間物流事業者のノウハウ、施設等を活用し“災害ロジスティクスシステム”を構築」の3点を挙げている。


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投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連