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2011年06月07日

【アジア】台湾E Inkとエプソン 世界最高解像度「高精細電子ペーパーデバイス」を共同開発

台湾のE Ink Holdings Inc.(以下E:Ink)とセイコーエプソン(以下:エプソン)は、電子ペーパーディスプレイおよびその表示制御プラットフォームからなる、世界最高解像度(※)300dpiの電子ペーパータブレットが実現できる「高精細電子ペーパーデバイス」を共同開発した。電子ペーパー端末メーカーはこのデバイスを採用することで、高精細の電子ペーパータブレットを短期間で効率的に開発することが可能になる。

電子ペーパーを搭載した電子書籍端末は、紙に印刷したようなくっきりとした表示で読みやすく、低消費電力で薄くて軽いなどの特長があることから、ユーザーより高い評価を得て、その市場は飛躍的に拡大している。さらには近年、電子ペーパーの特長が生きる、大量の情報を正確に高速で表示することが必要な分野における利用要望も高まっている。特にビジネス・教育用途では、複雑で精細な図面、イラスト、漢字などを滑らかな階調表現で正確に表示するために、現在の160dpi程度からのさらなる高精細化、また、膨大な情報を瞬時に閲覧するために高速でのページ送りや快適な操作性が求められていた。

このような市場要望に応えるため、E Inkは世界最高解像度300dpiの高精細電子ペーパーディスプレイを、エプソンはその高速表示や快適な操作性を可能にする表示制御プラットフォームを開発し、高精細の電子ペーパータブレットが実現できる「高精細電子ペーパーデバイス」として、電子ペーパー端末メーカーに供給を開始する。このデバイスを搭載した電子ペーパータブレットは、従来の電子書籍端末と比べて、読みやすさ、使いやすさが格段に向上するため、膨大な量の情報処理が求められるビジネス・教育用途や、日本や中国など漢字圏での普及が期待される。


※2011年5月9日時点、電気泳動方式の電子ペーパーを搭載した電子書籍端末において(E Inkおよびエプソン調べ)

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※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| アジア