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2011年05月25日

【流通】住友大阪セメント 全ての紫外線を遮蔽するハイブリッド材料を開発

住友大阪セメントは、独自のナノテクノロジーとハイブリッド技術によって、光波長400nm までの全ての紫外線を遮蔽する化粧品向け材料を世界で初めて開発した。この開発は、国内外大手化粧品メーカーの非常に強い要望により行なってきた。今後化粧品メーカー様等へのサンプル供給を開始する予定にしている。

住友大阪セメントは、1985年に、ナノ粒子製造技術とその分散技術を駆使し、酸化亜鉛(ZnO)を原料とする紫外線遮蔽材を開発し、その販売を開始した。以降、国内外の化粧品メーカー様向けに、主に日焼け止め化粧品用の材料として供給し、紫外線遮蔽材におけるトップメーカーとして事業展開するとともに、材料開発を行ってきた。

今回新たに開発した材料は、無機系材料と有機系材料のハイブリッド構造で、有機材料と無機材料それぞれの良さを損なわず、かつその相乗効果によって、従来には無い一つの材料でのUV‐B波からUV‐A1波までの全ての紫外線を遮蔽する事を可能とした。この抜群の紫外線遮蔽効果に加え、可視光での高い透過性を維持しているため、化粧料としての透明度も高く、優れた素肌感を実現することができ、さらに、ハイブリッド構造にすることにより、無機材料の欠点であるイオン溶出を検出限界以下まで抑えるとともに、有機材料の持つ欠点をもカバーする事が可能となった。

この材料によって、化粧品等に表示されているPA+++以上を優に実現する、より高性能な日焼け止め化粧品のみならず、アンチエイジング効果を考えた化粧品に活用できるものと考えております。また、本品は化粧品に即使用できるよう、全ての材料を、医薬部外品原料規格に適合したもののみを使用しております。尚、同開発品は、既に幅広い特許網を整備しており、材料差別性を有している。

住友大阪セメントは、酸化亜鉛粒子と美白化粧品材料である星型酸化チタンナノ粒子や非ナノ粒子酸化亜鉛も開発し、既に国内外の大手化粧品メーカーで採用され商品化している。今後とも、独自の紫外線遮蔽材料開発技術をベースに化粧品材料事業分野の拡充を図っている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通