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2011年05月24日

【流通】安川電機と鹿島建設 新世代双腕形ロボットを活用した自動開梱システムを開発

安川電機と鹿島建設は、医薬品工場や食品工場において、原料の段ボールや紙袋などの梱包を開封するロボットシステム(自動開梱システム)を開発した。

安川電機は創立100周年に向けた2015年ビジョンにおいて「ロボティクスヒューマンアシスト」をコア事業領域のひとつに掲げている。工場の生産ラインにおいては、これまで人が行っていた重労働をロボットが支援・代行して労働環境改善や生産性向上に寄与することを「ロボティクスヒューマンアシスト」の一環と位置付け、自律性(作業力×判断力)を高めた多能工形ロボットによる生産方式の変革を提案している。

今回の自動開梱システムは、安川電機と鹿島建設が2009年から共同で進めている、医薬品・食品工場の生産ラインにおけるロボット適用研究の成果によるもので、安川電機はロボットの機能強化およびアプリケーション拡大を、鹿島建設はロボットと親和性の高い医薬品・食品工場生産インフラの構築を目指しており、相互の保有技術およびノウハウを投入することで、この分野へのロボット導入を促進させることをねらいとしている。この自動開梱システムは、ニプロファーマの伊勢工場における、資材開梱作業への導入が既に決定している。

現在、安川電機と鹿島建設は、開梱作業以外の自動化が望まれる工程への適用を目指し、研究を継続している。また、無菌エリアのように人が進入することで品質維持が難しくなる、または高活性エリアのように人に害のあるエリアなどにおいてロボットを適用することで、製品品質の向上、安全性の向上を実現する技術についても開発を進めており、新規プロジェクトにおいても順次適用を予定している。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通