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2011年05月19日

【知識】ユニ・チャームと住友商事 米国ペットケア事業で戦略的業務・資本提携に基本合意

ユニ・チャームと住友商事、米国住友商事(以下あわせて 住友商事)は、米国におけるペットケア事業を、両者の戦略的共同事業とすることを目的として、ユニ・チャームが、住友商事の100%出資子会社であるThe Hartz Mountain Corporation(以下:Hartz)の全発行済普通株式の51%を取得することに向けた基本合意書を締結し、協議を開始した。

現在、米国のペットケア市場規模は約300億ドル(小売ベース)と推定され、世界の約4割を占める。リーマンショック以降の世界経済低迷下においても年率4〜5%程度の成長を継続しており、今後も更に高い成長が期待される。

こうした環境認識の下、住友商事は、
(1)ノミダニ駆除剤、天然素材系おやつ、ペットの教育・しつけ玩具等の米国国内におけるNo.1ブランドの保有、(2)全米小売店舗約11万店に対する配荷力、(3)米国大型量販チェーンとの信頼関係といったHartzの有形無形の経営資源を活用し、米国ペットケア市場での事業拡大を図ってきた。一方、ユニ・チャームは、昭和61年にペットケア事業へ参入し、以来、差別化された商品開発力と強い販売力によって日本のペットケア市場でNo.1メーカーへと成長した。特に不織布吸収体技術を生かしたペット用トイレシート等のペットトイレタリー商品では圧倒的なNo.1の市場地位を確立している。ユニ・チャームグループは、ペットケア事業を、紙おむつや生理用品等のパーソナルケア事業につづくコア事業として位置づけており、グループシナジーを生かし、更なる事業基盤の強化を図ることを目的として、東証一部に上場していたユニ・チャームペットケアを平成22(2010)年9月に吸収合併した。また国際化の第1弾として平成22年9月に中国上海での事業を開始し、次なる事業機会を模索していた。

米国のペット飼育環境は、小型犬化、室内飼育化がすすみ、プレミアムフードの浸透や、室内排泄が増加するなど、日本のペット飼育環境と同様な傾向が見受けられる。日本では、かねてよりユニ・チャームが、小型犬化・肥満化・高齢化・室内飼育の増加といったペットケア市場での四大潮流に注力し新たな市場の開発と事業拡大を図ってきた。ユニ・チャームと住友商事は、日本の消費者に支持されたユニ・チャームグループの吸収体技術を活かしたペットトイレタリー商品とHartzブランドとを融合し、米国市場に商品を提供することによって、米国内におけるペットケア事業の飛躍的な拡大を目指す。また、世界最大市場である米国市場のポテンシャルを最大限活用し、Hartz事業の飛躍的拡大を両社にて目指す戦略的共同事業でもある。将来的にはペットケア事業の更なる成長を企図し、両社にてグローバル展開を協議する事も視野に入れている。

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投稿者:gotsuat 09:35| 知識