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2011年04月21日

【物流】東日本大震災1ヵ月を経過した交通・物流網の復旧状況

東日本大震災が発生してから1ヶ月が経過し、損壊した交通・物流網の復旧が急ピッチで進められている。

国交省が毎日公表している「交通関係の復旧状況」によると平成23(2011)年19日10時現在で、高速道路の東北、常盤自動車道で災害対策利用・一般利用共に100%、直轄国道の国道4号、国道45号、国道6号は同99%とほぼ全面開通しており、ほとんどの被災地にトラックが辿り着けるようになっている(但し、原発規制区域を除く)。復旧が遅れていた鉄道(在来幹線)も同90%まで回復しており、常盤線が同85%、東北線等(上野駅〜青森駅)が同92%となっている(但し、原発規制区域を除く)。

東北地方の貨物鉄道の運行状況は、国交省鉄道局が公表している「鉄道復旧状況」によると平成23(2011)年4月18日14時30分現在で、コンテナ列車は札幌〜盛岡、東京(隅田川駅)〜土浦等を運行しており、17日からは東北線の復旧に伴い、本州・九州各地〜郡山・仙台等のコンテナ列車の運行を再開している。また、4月21日頃に仙台〜盛岡のコンテナ列車が運行再開の予定。

空港(東北地方及び茨城、羽田・成田・新潟空港など13港)は常盤自動車道で災害対策利用・一般利用共に100%となり、被災した全ての空港が利用可能になっている。港湾は、道路、鉄道、空港関係が順調に復旧する中、施設の大部分で復旧工事が必要で、利用に当たっては吃水制限や上載荷重制限がかかっているなど、被災港湾の暫定利用可能岸壁数の復旧率は同35%にとどまっている。


道路の復旧によりトラックによる緊急物資輸送が増加、全国トラック協会(全ト協)が公表しているトラックによる緊急物資輸送累計の取り扱い数は平成23(2011)年4月17日18時現在で、食料品が18,940,991食、飲料水が4,601,965本、毛布等が458,159枚となっている。また、鉄道による救援物資の輸送については、JR貨物が3月17 日〜4月20日迄、鉄道利用運送業界と協力して被災自治体向けの救援物資(救助用寄贈品)の無賃輸送を実施するなど、各方面において復旧に向けた動きが活発化している。

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投稿者:gotsuat 09:45| 物流事業者