<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2011年04月11日

【アジア】住友化学と三星LED、LED用サファイア基板事業で合弁会社設立

住友化学と三星LEDは、LED用サファイア基板に関する製造・販売・研究機能を持つ合弁会社を韓国で設立することで合意した。この合弁会社は当初LEDサファイア基板事業からスタートし、将来的にはLED関連部材のトータルプロバイダーとなることを目指す。

LEDは、サファイアインゴットを薄く切って加工したサファイア基板の上に発光層を形成して製造する。LEDは発光効率・演色性に優れた性能を有し、省電力で環境負荷が低いことから幅広い分野での採用が進んでいるが、液晶テレビ用バックライト、照明、自動車向けを中心にさらなる市場の拡大が見込まれている、サファイア基板などの関連部材の需要は今後も増加すると見込まれている。

住友化学は、サファイア基板の原料である高純度アルミナや、LED用パッケージ材料に用いられる液晶ポリマー(LCP)などを有しており、2010年初め、100%子会社の東友ファインケムにおいてサファイア基板の開発に着手し、早期商業化へ向けた生産体制の整備を鋭意進めてきた。一方、三星LEDは、有望成長分野であるLED事業を将来のコア事業の一つと定め、戦略的な増強投資を計画している。

両社は、協業を通じて各々の技術・市場面などでシナジー効果を実現し、競争力を強化することで、今後も大きな成長が予想されるLED市場で事業の拡大を図ることができるとしている。

■関連ニュース
【環境】エーシック 車載用LED電球で省エネ化を促進 2011年03月25日
【環境】総合物流システム LED照明を導入 2011年03月07日
【知識】内田洋行、サムスン電機とLED照明事業で協力 2008年10月22日

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| アジア