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2011年03月31日

【知識】京都大学と大日本住友製薬 制がん研究拠点「悪性制御研究プロジェクト」(略称:DSK プロジェクト)実施

京都大学と大日本住友製薬は、がんの悪性制御に基づく独創的な抗がん薬、診断法および治療法の創出を目指して協働研究を実施する。

京都大学は、画期的な薬剤・医療技術の創出と創薬研究者の育成を目的として、日本初の対等な協力関係によるオープンイノベーション拠点として「メディカルイノベーションセンター」を設立し、包括的組織的産学連携プロジェクトを積極的に推進している。がん領域においては、京都大学医学部付属病院に国立大学病院として日本初の「京大病院がんセンター」を設置し、高度ながん医療を提供している。

基礎研究面においては、分子レベルから細胞、個体レベルに至る広汎な研究を進め、効果的治療法の開発に繋がる先進的な研究を展開しています。また、医学研究科においては、グローバルCOE プログラム「生命原理の解明を基とする医学研究教育拠点」の中で「がん」を重要研究領域の一つと位置づけ、国際的リーダー育成を目指す大学院教育と基礎−臨床間の双方向的な交流を図っている。同研究科は、世界最大、最高水準のがん医療施設として知られるMD アンダーソンがんセンターの姉妹機関としても選定されている。

大日本住友製薬は、「精神神経」領域に研究の重点をおいているが、これに加え、アンメット・メディカル・ニーズの高い「がん」をチャレンジ領域と位置づけ、免疫治療等の新たなアプローチによる抗がん薬の創薬研究に注力している。DSK プロジェクトでは、豊富な基礎医学・臨床医学の知見を有する京都大学と、抗がん薬の研究に注力する大日本住友製薬が、人材、資金、知見、マネジメントを融合させ、お互いの知的資産を有効利用しながら協働で研究することで、創薬標的およびバイオマーカー(疾患の状態や変化、治癒の程度を特徴づける生物学的指標)を同定するとともに、候補物質探索を進め、独創的な抗がん薬、診断法および治療法の創出を目指す。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| 知識