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2011年03月04日

【物流】航空輸送用小型コンテナを使用した実証実験

中部運輸局は、中部国際空港搭載の輸出貨物等を対象に「小型コンテナ」を使用した実証実験を実施する。

中部国際空港は、リーマンショック以降の減便の影響で、特に貨物専用便が僅少となっているほか、アジア方面への運航機材の小型化が進んでおり、更に、直行便が少ない欧米向けの輸送については、諸外国でのトランジットに依存せざるを得ない状況となっている。

このような状況をふまえ、実証実験では、輸送スペースの有効活用及びトランジット時の貨物への損傷防止に役立つベリー輸送に適したコンテナの仕様、効果、利用可能性を検討するに当り、アルミ軽量素材を使用した専用航空小型コンテナを開発した。旅客便下部貨物室に搭載可能なサイズ(外寸1220mm×1020mm×1500mm)であり、従来のコンテナと比べ40%軽量化している。

従来、工場から荷届先への輸送過程において、フォワーダー、エアラインの複数の倉庫で、トラックや航空機の輸送にあわせた点検やパレットへの載せ換えを行っていたものを、今回の実証実験では、輸送貨物を一つの専用航空小型コンテナにまとめ、ドアto ドアの輸送サービスを実現させる。これにより貨物ダメージ回避や作業効率の向上・スピードアップに加え、直行・貨物専用便に匹敵する高い輸送品質を確保し、輸送スペース・機材に制約のある路線における貨物誘致を図る。


※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 国際物流