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2011年03月02日

【知識】三菱東京UFJ銀行とユーフィットが公金収納業務に関わる共同出資会社設立

三菱東京UFJ銀行とITホールディングスグループのユーフィットは、クラウドコンピューティングの形態により、地方自治体が行っている税金や保険料など公金の収納業務を支援する「公金収納情報処理会社」(仮称)を共同で設立し、地方自治体向けを中心としたビジネス・プロセス・アウトソーシング分野での事業展開を強化していくことで合意した。

国による地域活性化のための構造改革の一環として、地方自治における官民の役割分担の見直しが始まっており、地方公共団体が担ってきた役割の所管見直し、共同化、民間への移行が本格化している。こうしたなか、地方税・国民健康保険・各種料金等、自治体の公金収納業務について、民間への業務委託が可能となり、銀行などの指定金融機関がサービスを受託する動きが出てきた。こうした状況を受けて、公金収納事務の効率化、徴収率の改善を目的に、公金収納業務自体のアウトソーシング(民間委託)を検討している自治体が増えつつある。

このような動きを背景として、三菱東京UFJ銀行とユーフィットは、共同出資により「公金収納情報処理会社」(仮称)を設立し、自治体およびその指定金融機関向けにクラウドコンピューティングの形態でインターネットや自治体向専用回線等のネットワーク経由にて公金収納業務に係る情報処理・電子化サービス(窓口での支払い等で発生する納付済通知書にある納付情報の入力代行(電子データ化)やマルチペイメント・コンビニ・クレジット等の収納データとの統合・一括データ提供、納付済通知書の内容確認作業や検索業務の電子化等)を提供する取組みを強化する。

この「公金収納情報処理会社」を利用することで、自治体においては、収納事務に関わる人員の削減、システム開発および設備投資費用を抑えた低コストでの多様な収納方法の実現、それに伴い住民においては、土日や夜間の納付が可能となることで利便性が向上する、などの効果が期待される。

なお、出資比率は三菱東京UFJ銀行51%、ユーフィット49%を目途とし、資本金、商号等の具体的な内容と併せて今後協議のうえ決定する。

 

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識