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2011年02月04日

【環境】内海造船 省エネ装置搭載の自動車運搬船の船型開発

内海造船は、波浪中の波を抑える船首喫水線上の省エネ装置「ステップ」を搭載した自動車運搬船の船型を開発した。同装置は、実船における開発を引き続き行い、2011年2月20日に進水し、5月に竣工後、実証試験を行う予定である。

省エネ装置「ステップ」は、船体が波をうけることによって生じる速力低下を抑え、燃費の悪化を低減させることが可能であるため、船体からのCO2排出量削減に貢献する。同社では、水槽試験の結果から、ステップを装備しない同型船と比較して波浪中(規則波中)の抵抗増加が約18%減少するとともに、燃費性能がBF(※1)6において約2%向上すると見込んでいる。尚、この水槽試験の結果に基づき、財団法人日本海事協会の実海域性能指標(※2)鑑定を取得しており、省エネ性能の向上が証明されている。

※1 BF
ビューフォート風力階級。風速を基に海象状態を0〜12の13階級に分け、数が大きいほど風速・波高が大きくなる。

※2 実海域性能指標(海の10モード)
船舶の実海域での燃費性能を設計段階で評価できる指標。

 

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み 【機関別】