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2011年01月24日

【流通】電気を使わず結露を防止する環境配慮型冷凍ショーケース用ドア

旭硝子(AGC)は、冷凍冷蔵ショーケース用ガラスドア「ウインドアREシリーズ」の冷凍用無通電タイプを日本で初めて販売する。このドアは電気を使わずに結露発生を防止できるため、省エネに貢献することが評価され、今後オープンするセブン−イレブン新規店舗で標準採用される。なお、このドアは従来の通電タイプドアに比べ、1店舗あたり年間約1トン、仮にセブン−イレブン全店舗で採用された場合には、同社の試算によると年間1.3万トンのCO2排出削減になる。

コンビニエンスストアやスーパーマーケットで使われるショーケースには、飲料などを陳列する冷蔵用と、アイスクリームや冷凍食品を陳列する冷凍用の2種類がある。冷蔵用には既に無通電タイプのドアが広く採用されているが、冷凍用は設定温度が更に低いため、ドア表面の結露を防止するためには通電し、ガラス表面を暖める必要があった。

近年、地球温暖化防止への取組みが本格化していることに加え、2010年4月に省エネ法が改正され、一定規模以上の事業者は企業全体としてのエネルギーの使用量や使用効率改善目標の提出を義務付けられたことから、商業施設においても省エネに対する関心が急速に高まっている。とりわけ営業時間の長いコンビニエンスストアでは、電気使用量を低減するため、省エネ型設備導入が急速に進んでいる。

このような環境の中、コンビニエンスストア各社から「更なる電気使用量削減のために、ドア自体の断熱性能を高め、無通電の冷凍ショーケース用ドアを開発できないか」との要望があり、旭硝子ではガラス部分の断熱性能向上に取り組み、断熱性能の高い特殊ガラスを使うことで、無通電タイプのドアの開発に日本で初めて成功した。

 

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 10:59| 流通