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2011年01月20日

【物流】2010年車輪脱落事故発生状況(速報)

国交省は、2010年中の大型車(車両総重量8トン以上又は乗車定員30人以上のトラック、バス等)のホイール・ボルト折損による車輪脱落事故の発生状況(速報)をまとめた。

近年、車輪脱落事故は減少傾向にあったが、2010年に発生した事故は2009年に比べ11件増加しており、合計24件となった。地方運輸局別で見てみると、東北や北海道や北陸・信越など積雪地域において高い発生率が見られた。また、1999年から2010年に発生した事故は341件で月平均は28.4件であるが、冬から初春の時期である2(59)3(51)は、特に事故が集中して発生していることが明らかとなった。23月に多く発生する原因の1つとして、例年10月から12月にかけて夏用から冬用タイヤに交換する際に(1)ホイール・ボルトの締付力不足(2)ホイール・ボルトの誤組(スチールホイールにアルミホイール用のボルトを使用する等)(3)ホイール・ボルトの過締めといった締結不良があり、ボルトの疲労破壊が進行して数ヶ月後に集中的に折損し、車輪の脱落が発生していることが挙げられている。

大型車のホイール・ボルト折損による車輪脱落事故は、一度発生するとその影響は甚大である。この為、同省では大型車の使用者に対し、日常点検におけるホイール・ナットの脱落・緩みやホイール・ボルトの折損等の異常の有無について、重点的に点検するよう促している。

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投稿者:gotsuat 10:09| 行政関連