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2011年01月06日

【流通】金属探知機に反応しない竹製車椅子を開発

日本航空、産業技術総合研究所及びサン創ing社は、保安検査場において金属反応が出ない空港用竹製車椅子を共同開発した。

これまで金属製車椅子を利用する顧客は、車椅子の金属が空港の保安検査場の検知器に反応するため、ボディチェックを必ず受けざるをえない。しかし、共同開発された竹製車椅子の使用により、車椅子自体は保安検査場で金属反応が出ないことから、車椅子のまま保安検査場を通過し、搭乗口まで行くことが可能となった。(顧客自身が身に着けているものが反応した場合は、通常と同じくボディチェックが行われる)

竹製車椅子は、車輪はもとより、強度を保つ軸や軸受け、ブレーキ等全てにおいて金属を使用していない。大車輪に装着される握り手部分(ハンドリム)の輪状も竹で作られており、竹特有の温かさを感じることができる。また足乗せ部分や全体の強度確保には、しなやかな竹の弾性を行かす為の特殊技術が施されている。介護用と見られがちな車椅子ではなく洗練された家具のような雰囲気を併せ持ち、日本の産業文化、日本の最先端技術、そして日本のおもてなしの心が融合している。

元プロ野球選手・赤星憲広氏が設立した社会貢献活動基金「Ring of Red〜赤星憲広の輪を広げる基金〜」が竹製車椅子の導入の意義に賛同・協賛し、2011年1月大分空港に1台、2011年2月羽田空港(国内線)に2台、竹製車椅子を配備し、JALグループ利用者向けに試験的に導入する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通