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2010年12月14日

【物流】運輸事業の安全に関するシンポジウム

国交省は「運輸事業の安全に関するシンポジウム2010」を開催した。

同省は、各運輸事業者(鉄道、自動車、海運、航空)の経営トップから現場まで一丸となった安全管理体制を自主的に構築し、その取り組み状況について国が評価・助言することで、輸送の安全性の向上を図ることを目的に、2006年10月に「運輸安全マネジメント制度」を創設している。

同シンポジウムは、この制度を定着・浸透させる取組みの一環として、また、運輸事業の安全の更なる改善を図る場として創設以降、毎年開催されており、今回が4回目。

今回のシンポジウムのテーマは「現場と経営管理部門のコミュニケーション」で、基調講演として慶應義塾大学教授の岡田有策氏が「組織における安全管理活動に対する管理者と従業員の意識・理解のずれ」と題した講演を行った。また、パネルディスカッションでは、神戸電鉄と全日本空輸がそれぞれ輸送の安全確保に向けた具体的な取組み事例を発表した。

神戸電鉄は「現場と経営のコミュニケーション〜ヒヤリ・ハット情報と運転の安全に係るリスク情報の効果的な活用を目指して〜」と題して講演を行い、具体的な取組みとして、@他部署を包含した、リスク情報の収集・集約Aリスク検討委員会・輸送安全対策会議で情報の分析、対策の検討B職場への公表を挙げた。

また、全日本空輸は「ANAグループのSMS〜現場と経営管理部門のコミュニケーション〜」と題して講演を行い、ANAグループの安全推進・管理体制を強化する為に、経営においては「報告しやすい環境を作る」「フロントラインとの対話を通じて安全意識の向上を図る」等を挙げ、一方フロントラインにおいては「経験したこと、気付いたことを積極的に報告していく」等を挙げた。

なお、同シンポジウムには全国の運輸事業者を始め、約1,100人が参加した。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連