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2010年12月10日

【知識】アイダとアマダ 汎用プレス機械事業で提携

アイダエンジニアリング(以下:アイダ)とアマダは、汎用プレス機械分野で事業提携を行う。

提携は、両社の出資により販売サービス会社を設立し、加圧能力3000kN以下の汎用プレス機械の商品企画、販売、サービスを行う。

新会社の設立および事業開始は、2011年4月1日の予定で、本社所在地はアマダ本社内に置き、出資比率は、アマダが60%を基本に過半数以上、アイダは40%を基本に1/3超の範囲で決定する予定。なお、正式社名、代表者、資本金額、その他詳細は、2011年1月中旬までに、両社にて最終合意書を締結する予定にしている。

汎用プレス機械の市況は、リーマンショック以降、最悪時にはピークの7割減となり、その後エコカー減税や家電エコポイント等の景気てこ入れ策等の効果もあり、一旦底入れはしたものの、現在の受注はピーク時の6〜7割程度までしか回復していない。今後は、日本国内の製造業の海外生産シフトが益々加速することも懸念されており、中長期的な視点からも国内市場の縮小は避けて通れない情勢にある。

両社は国内汎用プレス機械市場において1〜2位のシェアを保ち市場をリードしているが、台湾、中国など新興プレス機械メーカーの台頭などもあり、その座は安泰とは言えない。このような背景を受け、将来にわたる日本のプレス機械業界を取り巻く厳しい経営環境を打開するのが今回の事業提携の狙いであり、国内プレス機械大手2社が、一致協力してそれぞれの得意分野に経営資源を集中して事業の効率化を図ることにより、国内外での汎用プレス機械事業の継続と拡大に取り組む。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識