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2010年10月22日

【物流】国交省 コールドチェーン効率化に関する調査報告

国交省はコールドチェーン(※1)の効率化の推進に関する調査報告書とカートンケースの標準化推進マニュアルを作成した。

近年、冷蔵・冷凍貨物のサイズ多様化によりT11(1,100mm×1,100mm)及びT12(1,200mm×1,000mm)パレットへカートンケースを積みつける際、不要な空間やはみ出しによる汚破損リスクや保管・輸送の非効率が発生している。

このような背景の中、国交省はコールドチェーン効率化の一環として、容積当たりの輸配送効率・保管効率の向上、汚破損リスク低減による廃棄量の減少、貨物の品質維持を推進することを目的に効率的なカートンケースの規格を研究し、カートンケースの標準化案、標準化のメリット、推進手順等を同報告書やマニュアルにまとめている。

調査結果の概要としては、現在使用されている数百種類のカートンケースや商品サイズを考慮した上で、標準化規格案を13種類作成。T11及びT12パレットにカートンケースを積み付けた際にどちらのパレットでも底面利用率が87%以上となるよう考慮されている。
また作成した規格案を検証するため、水産事業者及び加工食品卸事業者を対象にヒアリング調査を実施するとともに、当該水産事業者を対象に10品目について13種類の規格案から現状に近い規格を選択しT12パレットへの積付け実証実験を行ったところ、改善前と改善後で比較して平均で底面利用率が23%、容積利用率が17%向上するという結果になった。

なお、平成22年度中にカートンケースの標準化の効果に関する調査を関東運輸局にて実施する予定である。

※1 コールドチェーン
冷凍・冷蔵貨物の品質を保持するための低温物流

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連