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2010年10月15日

【流通】通信回線の細い部分で重要な通信の品質を守る技術を実現

KDDI研究所と九州工業大学(以下:九工大)は、障害や工事で回線容量が十分に確保できない「細い」部分ができた時、その部分に通信の情報量を圧縮・伸長する機能を動的に割り当てて重要なサービスの品質を守るなど、回線の状態やサービスの重要度に応じてネットワーク内部で高度な機能を柔軟に割り当てる技術を実現した。今回は複数のネットワークが組み合わさった大規模な実証ネットワーク上で、世界で初めて本技術の効果を実証した。

障害や工事などで回線に問題がある場所を迂回する従来の技術では、迂回先に通信が殺到し易く、重要な通信でも品質を守れないことがあった。このため、例えば、遠隔医療などの様に、高い安全性を必要とする作業をネットワーク越しで行うことは、危険を伴い実現困難だった。回線を一時的に重要通信に占有させて、障害や工事などで回線が細くなった部分で適切に情報量を圧縮・伸長する機能を持った装置(ノード)を即座に割り当てることができれば、大容量な通信であっても品質を守ることができると期待される。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通