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2010年09月21日

【物流】内航海運における輸送動向調査(速報値)

このたび日本内航海運組合総連合会が8月の内航海運における輸送動向調査の結果(速報値)を公表した。同調査は、内航海運の貨物船・油送船の元請オペレータ上位50社における輸送量(内航輸送量全体の80%以上を占める)について、毎月末に調査を実施しているもの。なお、2008年10月以降の輸送量には景気変動の影響が表れており、前年比較の数値だけでは、必ずしも変化の実態を示さないことから、前々年比較を行っている。

これによると、8月(速報値)の貨物船の輸送量は16,832千トンとなり、対前年比114%となった。しかし、2010年6月以降の対前々年比率は約90%に止まっており、横ばいとなっている。なお、7月(実績値)から8月(速報値)に掛けての輸送主要品目の前々年比率は、自動車以外の輸送量の低迷が続いており、中でも砂・砂利・石材と燃料(石炭・コークス)がそれぞれ146%から127%、150%から132%といずれも2ケタ台のマイナスとなった。

一方、8月(速報値)のタンカーの輸送量は、10,163千キロリットルで対前年比98%となった。タンカーの輸送量は2008年8月から減少を始め、2009年4月以降は前年比率が90%を割り込んだが、2010年1月以降は減少の動きがやや止まっている状態。しかし、輸送量の回復傾向は依然として見られない状況となっている。なお、7月(実績値)及び8月(速報値)における輸送品目別の対前々年比率は、一般タンカーで見ると、黒油は79%のまま変動がなく、白油、ケミカルはそれぞれ84%から83%、102%から91%と減少した。また、特タン船で見ると、高圧液化、高温液体、耐腐食の全ての輸送品目でプラスとなり、中でも耐腐食は2ケタ台の改善となった。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連