<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2010年09月16日

【流通】Webサイトの外形的特徴で有害サイトを高速・高精度に検出する技術を開発

--- 有害サイトを高速かつ高精度に検出する技術を開発 ---

KDDI研究所は、情報通信研究機構からの委託研究である「インターネット上の違法・有害情報検出技術の研究開発」の成果の一部として、Webサイトの背景色やリンク先、ブラウザに特定の動作をさせるスクリプトなど、有害サイトに特有な外形的特徴を捉えることで有害サイトを高速かつ高精度に検出する技術を開発した。本技術の利用により、90%以上の高い精度で有害サイト検出が可能となり、処理速度も従来の文書解析によるフィルタリングシステムと比べて3倍以上高速になる。

本技術の特長は、従来の文書解析方式では10,000個の特徴が必要だったのに対し、今回開発した外形的特徴に基づく方式ではわずか26個の特徴を用いるだけで90%以上という高い精度で有害サイトを検出することが可能となった。また、処理速度も従来の文書解析方式と比較して、3倍以上の高速処理を実現している。これにより、従来の方式と比べて誤検出が少なく、短時間で有害Web検出フィルタリングが可能となるため、フィルタリングシステムが導入されたブラウザなどを快適に利用することができるようになる。

KDDI研究所では本技術を活用したフィルタリングシステムをPCなどのブラウザや、ISP(インターネット接続事業者)のフィルタリングサービス、監視事業者におけるWebサイトの監視業務などへ導入するため、技術開発を進めて行くとともに早期の実用化を目指す。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通