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2010年09月07日

【流通】岩崎電気と帝人 世界最軽量のLEDランプの実現

--- 世界初!オール樹脂製の屋外照明用LEDランプを共同開発 ---

岩崎電気と帝人は、主としてアルミが用いられていたLEDランプの放熱筐体に、高熱伝導性樹脂を使用する製品を共同開発した。これにより、口金を除き、筺体をすべて樹脂製とした世界初(※1)の屋外照明用LEDランプが実現した。


看板や作業現場などに照明として使用されているセルフバラスト水銀ランプ(※2)は、消費電力の大きさなどに課題があった。LEDランプに代替することで低消費電力および長寿命化が可能だが、通常、放熱材としてアルミを使用するため、充分な光束(光の量)を実現しようとするとランプ自体が重くなり、さらにLEDの発熱が電気回路に影響を及ぼすなどの問題もあり、LED化は困難だった。

こうした課題を解決すべく新たなLEDランプの開発に取り組んでいた岩崎電気と、独自技術による高熱伝導性炭素材料「ラヒーマ(R)」を開発した帝人は、2009年末より共同開発に取り組み、岩崎電気の照明器具設計技術と、帝人グループのポリカーボネート樹脂に「ラヒーマ(R)」を複合した高熱伝導性樹脂とを融合することにより、「明るさ」「低消費電力」「長寿命」「軽量」のすべてを併せ持つ新製品の開発を実現した。


今後、岩崎電気が「LEDアイランプ(TM)」として商品化し、2010年中にも発売する。対し帝人は、ポリカーボネート樹脂に「ラヒーマ(R)」を複合した高熱伝導性樹脂を岩崎電気に供給する。


※1
E26形において、本年8月末の岩崎電気調べによる。

※2 セルフバラスト水銀ランプ
通常、水銀灯を点灯させるために必要とされる安定器が不要の水銀ランプ。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通