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2010年08月27日

【流通】地震後の建物の損傷度合いを検知する安構造ヘルスモニタリングシステムを開発 

--- 大林組、NEC、ジャスト  導入コストを従来の十分の一に低減 ---

大林組、日本電気(以下:NEC)とジャストは共同で、地震後の建物の損傷度合いを検知する安価で設置が容易な構造ヘルスモニタリングシステムを開発し、NEC玉川事業場60号館やジャスト本社ビルに設置しモニタリング実証試験を開始した。

地震により建物に損傷が発生した場合、損傷箇所とその度合を迅速に確認することで、施設の復旧にかかる時間を短縮することが可能になる。構造ヘルスモニタリングシステムとは、建物内に設置したセンサで地震によるビルの揺れ具合やひずみ等のデータを収集し、異常個所を素早く確認するシステム。国土交通省では、平成20年度から3ヵ年計画の研究プロジェクトにおいて、ヘルスモニタリングシステム技術に着目し、住宅(主にRC造マンション)の維持管理の高度化に向けた研究に取り組んでいる。

しかしながら、従来のシステムは、高感度なセンサを必要とすること、システム内を全て有線でつなぐため敷設工事が必要となること、豊富な情報を収集解析する高価なプログラムを必要とすること等によりイニシャルコストの負担が大きく、且つ、常時電力を必要とするためランニングコストの負担も有り、手軽に設置することができなかった。

今回開発した構造ヘルスモニタリングシステムは、大林組の損傷検出・解析技術、NECの無線通信ならびに情報収集アプリケーション構築技術、ジャストのセンサ技術をあわせて共同開発したもので、鉄筋コンクリート造の建物を対象としている。安価なセンサの開発や、ネットワークを無線とし敷設工事を不要とすること等で、導入コストを従来と比べ十分の一以下に低減した。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通