<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2010年07月28日

【流通】地域医療連携ネットワークを活用した慢性疾病管理プログラムの運用を開始

--- NTTデータ クラウドサービス基盤「医療情報連携プラットフォーム」の稼働に向けて ---

NTTデータは、シームレスな地域連携医療のモデルとして慢性疾病管理プログラムの運用を、千葉県立東金病院を中心とする地域医療連携ネットワーク「わかしお医療ネットワーク」(※1)において開始した。

慢性疾病管理プログラムは、患者毎に設定された診療指針や検査情報などを地域の病院と診療所間で共有し、患者の疾病の最新の状態に応じて処置の必要性をシステムが自動的に検知し、適切な時期に適切な治療を提供することができる仕組みを展開する。医療機関同士で診療情報を共有するだけでなく、共有された情報を積極的に活用して医療現場での患者への治療につなげることで、地域ぐるみの医療を実現する。

今後NTTデータでは、慢性疾病管理プログラムを含めた地域医療アプリケーションを全国の地域中核医療機関・自治体・団体などへ順次展開する予定にしており、それに先立ち2010年10月より複数医療機関の情報共有を実現する地域医療インフラとして、クラウド技術を活用した「医療情報連携プラットフォーム」を稼働開始予定にしている。

NTTデータでは、慢性疾病の管理など患者を中心とした地域ぐるみの連携システムによって地域連携EHR(注2)を実現するとともに、この取り組みを健康・医療・福祉・介護に関わるクラウドサービスに発展させ、地域住民への持続的かつ良質な医療の提供と医療費の適正化に向けた取り組みを一層強化する。


※1 わかしお医療ネットワーク
平成12年度の経済産業省による実証事業「先進的情報技術活用型医療機関等ネットワーク化推進事業」の対象として採択されて以降、運用が継続されている千葉県立東金病院を中心とした地域医療連携ネットワーク

※2 EHR:Electronic Health Record
生涯健康医療電子記録
正確な定義については確定していないが、地域における連携を目的とするものをここでは「地域連携EHR」と表記する

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通