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2010年07月05日

【アジア】伊藤忠商事が中国の食品検査センターと業務提携

伊藤忠商事は、中国の大手食品メーカー龍大食品集団傘下の食品検査センター、煙台傑科検測服務有限公司(以下:傑科)と業務提携した。なお、龍大食品集団と伊藤忠商事は既に複数の事業で資本関係がある。

この提携および先般業務提携を行なった黒龍江省農業科学院との提携により、伊藤忠商事は日本向け生鮮・加工食品の一大輸出基地である山東省と、中国国内有数の穀倉地帯である黒龍江省に検査センターを確保し、日本への輸入時の厚生労働省登録検査機関によるチェックと併せ、さらに強固な食品検査体制を構築した。

傑科は、中国で最高レベルの食品検査技術を保有し、CNAS(ISO/IEC17025に基づく試験所認定の国際規格)及びCMA(中国計量認証)の2つの公的認証を取得している。さらに中国国家質量監督検験検疫総局(AQSIQ)からの委託によりAQSIQに代わって輸出品の検査請け負うことの出来る私的検査機関。

傑科は最新の検査機器を保有し、602項目の残留農薬、124項目の動物用医薬品、重金属、食品添加物、アレルゲン、カビ毒、などの食品検査を総合的に行っており、既に伊藤忠商事が日本向けに出荷する多くの冷凍食品・加工食品の検査を行っています。伊藤忠商事は今回の業務提携により、傑科の検査施設で自社取扱い製品の検査を強化するとともに、日本と同基準の検査を継続して行うため、日本の公的検査機関の協力を得て検査技術の導入もおこなっていく。

日中両国とも昨今の食の安全を脅かす事案の増加もあり、2010年5月31日には日中政府間で食品安全に関する連携強化のための「日中食品安全推進イニシアチブに関する覚書」が締結された。伊藤忠商事は日本、中国のそれぞれのニーズに合った商品作りを進める為、従来から構築している中国国内外に於けるマーケティング機能と流通ネットワークに、今回の業務提携による検査体制を加えることにより、安心安全な食品のグローバル・バリュー・チェーンの構築を一層強化・推進し、中国でのSIS戦略(※)の構築を進めていきます。


※ SIS(Strategic Integrated System)戦略
原料から製品・食料全般にわたる事業領域に於いて、国内外で資源開発からリテールまでを垂直統合した効率的な商品の生産・流通・販売を行う戦略 煙台傑科検測服務有限公司 概要

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| アジア