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2010年06月08日

【物流】第12回 交通基本法検討会

先月24日、国交省の交通基本法検討会(第12回)が開催され、物流の位置づけについて初めて意見交換が行われた。検討会の挨拶で三日月大臣政務官は、「交通基本法に物流を入れるかどうかは極めて大事。個別の法令との関係も含め物流を入れるべきか、入れるとすればどういう視点で入れるべきかを考えたい」と物流界の意見をヒアリングすることにしたと述べた。

これまでの検討会では、人流をテーマとした議論が中心に行われていた。高齢者や体の不自由な人、過疎地や離島の人など、いわゆる交通弱者といわれる人の交通権確保の見地から、3月末の中間整理でもほとんどが人流中心の内容だった。しかし、中間整理をもとに行ったパブリックコメントで物流の位置づけを求める意見が多数見られたことから今回のヒアリングとなった。

検討会に同席した物流連の岡部氏は「物流は経済活動の基礎的なインフラであり、国民生活を支える基盤だ」として、交通基本法案では人流と同等の位置づけを行うべきとその位置づけを強化・明確化すべきとの考えを述べた。その上で、交通基本法と既存の物流関連法令(総合物流施策大網や物流総合効率化法など)との関係を明確化するよう求めた。
検討会は6月上旬に開く数回のヒアリングを経て、6月中を目処に最終とりまとめを行う予定。

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投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連