<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2010年06月02日

【物流】重要港湾貨物量、計画目標の13%止まり

先月25日、前原国土交通大臣は閣議後の記者会見で、全国126の重要港湾のうち、平成19年の取扱貨物量が港湾計画で想定した目標値を上回ったのは全体の12.7%にとどまったことを明らかにした。その実態について大臣は「需要予測と実態はかなり乖離している」と指摘。「今後は、重点投資のための選択と集中による港湾政策を行う」と述べた。

重要港湾126のうち、港湾計画の目標年次が「平成20年代前半まで」となっている港湾のうち、計画値に対し平成19年の取扱実績が60%未満となっているのは43港湾にのぼっている。この内訳を見ると、「施設が未整備であるため、計画した貨物量を取り扱うことができない」港が21港湾、「施設は完成しているが、企業活動の縮小、民間投資の減少、フェリー航路の廃止・減便による取扱貨物量の低迷」とする港が16港湾、「施設が暫定供用中または整備中のため想定した貨物量に達していない」港が6港湾となっている。

国交省は、国際コンテナ・バルク戦略港湾の絞り込みに続いて全国各地の重要港湾の抜本的な見直しを本格化させるとして、126の重要港湾のうち、国際海運の拠点となっている東京港、横浜港など23の特定重要港湾を除く全国103の重要港湾を再編し、今夏までに重点的に支援する対象として約40港を「重点港湾」として選定することにしている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 行政関連