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2010年04月27日

【流通】火力発電所の排気ガスからCO2を分離・回収・貯留する技術を開発

--- 日立、フィンランドの大手電力会社フォータム社とCO2回収技術を共同開発 ---


日立製作所とバブコック日立は、フィンランドの大手電力会社であるフォータム社(Fortum Corporation)の協力のもと、火力発電所の排気ガスからCO2を分離・回収し、貯留するCCS(Carbon dioxide Capture and Storage)技術の実用化に向けたCO2回収技術を開発した。具体的には、低コストかつ発電所の効率低下を抑制する独自の酸素燃焼システムと、安定的な発電所の運用を実現する信頼性の高いバーナーを開発した。今後、日立グループでは、石炭火力発電所のCCS実証案件および商用案件に本技術の適用を図っていく。

今回の共同研究では、排気ガスの循環部分の腐食を防ぐ独自のシステムを構築し、従来の酸素燃焼システムと比較して、既存のボイラーに取り付ける際のコストを大幅に低減できることを実証した。また、独自の熱交換システムの導入により、CO2回収に必要な動力を低減することで、発電所の効率低下を1〜2%抑えられることを確認した。さらに、空気燃焼から酸素燃焼への切り替え時や出力を下げて運転する際にも炎を維持する性能が高いバーナーを開発し、安定的なプラント運転を可能にした。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 10:03| 流通