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2010年04月27日

【物流】国交省 戦略港湾に続く港湾改革

新政権発足後、国交省は国際競争力強化を目的として、次の4つの視点を港湾局の主要政策課題とし、港湾の集約・集中化を進めている。

@    国際戦略港湾の選択と集中によるメガ港湾の整備
国際コンテナ戦略港湾に応募した京浜港、伊勢湾港湾、阪神港、北部九州港湾の4港
湾より、検討委員会の場で再プレゼン後、1〜2港を6月に選定する。(尚、「国際コンテ
ナ戦略港湾」については既に公募は終了している。)

A    産業物資を運ぶ船舶の大型化などに対応したバルク戦略港湾の選定
5月にも選定基準を策定、国交省成長戦略会議に報告してから公募を開始する。選定時期は12月を目処とし、石炭、鉄鉱石、穀物(とうもろこし、大豆)を取り扱う戦略港湾を選定する。

B    日本海側の拠点港湾の選定
2007年に中国は、米国を抜いて日本にとって最大の貿易相手国となったように、日本
海周辺国の発展・交流が拡大し、日本の貿易構造が大きく変化している。これに対応するべく、日本海側港湾が太平洋岸港湾と比較して地理的に有利なことから、日本海側の拠点港の選択、集中を進めて拠点化する。今夏から検討を開始、来年春には選定する。

C    全国に分散している重要港湾を「重点港湾」として選定
現在、全国に103港ある重要港湾を今年度中に半分以下の約40港に集約し、「重点港湾」(仮称)として選定する。これを基準に、国の直轄港湾整備事業の着手対象を原則として重点港湾に限るという方針で進めていく。

これらの港湾改革に合わせて、港湾経営の民営化(埠頭公社の株式会社化など)を図り、“公設民営”などによる民間の視点を取り入れた効率の良い経営を行うとともに国有港湾施設の港湾管理者への管理委託の見直しも実施。これに伴う制度改正は、来年の通常国会に改正法案の提出することも含めて検討される。

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投稿者:gotsuat 10:02| 行政関連