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2010年04月22日

【物流】高速料金上限制 JR貨物への影響

JR貨物の小林社長は高速道路の料金上限制度について、「モード間における競争のバランスが崩れ、逆モーダルシフトの流れを惹起することは必至」とコメントを出した。

JR貨物によると、鉄道貨物は500〜1,000kmの中長距離を最も得意としており、全輸送の約6割を占めている。しかし、今回の上限制の導入によって中長距離帯の高速料金が大幅に引き下げられると、トラック輸送に対する同距離帯の競争力が著しく低下することから、年間20億〜30億円の減収が見込まれる、としている。

JR貨物は、これまでもJR各社と連携して国交省などへ再三の高速料金見直しを要請しており、逆モーダルシフトや環境対策への影響などを訴えてきた。また、上限額を9,000〜1万2,000円とする代替案なども提出したが採用されなかった。これに対し、小林社長は「問題点を明らかにし、要望してきたにもかかわらず決定され、極めて残念」とコメントしている。同社では、引き続き詳細なデータを収集して、早期の上限料金制度見直しとモーダルシフト促進に必要な支援スキームの創設を呼び掛ける、としている。

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投稿者:gotsuat 10:02| 物流事業者