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2010年03月17日

【流通】多彩な交通関連情報が利用できるDSRC車載器 発売

--- アンテナ分離型DSRC車載器「MOBE−1000」 ---

三菱重工業は、従来のETC車載器が持つ高速道路料金支払い機能に加え、DSRC(専用狭域通信)(※1)により、多彩な交通関連情報が利用できる「スポット通信サービス(DSRCサービス)」(※2)に対応したDSRC車載器「MOBE−1000」を開発し、発売する。カーナビゲーションなどと組み合わせることで、次世代ITS(高度道路交通システム)に適合した安全・快適で効率的な運転をサポートする。

MOBE−1000は、本体部とアンテナ部が分離しており、本体部は三菱重工業のETC車載器MOBEシリーズで定評のある洗練されたスタイルを踏襲している。アンテナ部はETCカードの挿入状態を照明で知らせるLEDを内蔵。また、アタッチメントなしにフロントガラスやダッシュボード上に取り付けができるなど、高い利便性を確保している。当社がこれまで培った高い技術力と信頼性に、先進性を加えたモデルに仕上げた。

DSRC車載器は、高速道路などに設置されたDSRCの路側設備を通じて、道路交通情報や安全運転支援情報を受信。カーナビ画面と音声で、「この先渋滞、追突注意」、「左から合流車、注意」といった前方障害物情報や合流支援情報をはじめ、さまざまな情報でドライビングを支援する。

DSRC車載器は、次世代ITSの中心となるものであり、官民一体となって普及促進が進められている。スポット通信サービスはその活用例の一つで、将来は有料駐車場等におけるICクレジットカードによる料金決済サービスなどへの展開も期待されている。

三菱重工業は、これまでのETC車載器および路側設備開発・納入の実績を生かし、昨年の「ITS−Safety 2010」(※3)や「東京モーターショー 2009」など各種イベントにも参加し、さまざまなかたちで、ITSの普及に努めてきた。今回のDSRC車載器発売を機に、道路交通社会のさらなる安全性向上と、渋滞緩和などによる快適な道路環境の実現に貢献していく。


※1 DSRC(専用狭域通信)
路側設備と車載器を用いて5.8GHz帯を利用した双方向の無線通信。既存のETCに比べ4倍の速さで、リアルタイムかつ大容量の通信が可能

※2 スポット通信サービス(DSRCサービス)
DSRCを用いて、高速道路における安全性向上を目的に道路交通情報(渋滞・合流・事故等)を画像・音声により提供するサービス


※3 ITS−Safety 2010」
2010年度からの安全運転支援システム実用化を目標に、官民合同で結成したITS推進協議会が主体となり、ITSを推進する関係団体、企業が参加し、大規模な実証実験をはじめ、さまざまな啓発活動が行われている

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 10:03| 流通