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2010年02月24日

【物流】国交省 国際コンテナ戦略港湾の公募開始

今月12日、国交省は、第3回「国際コンテナ戦略港湾検討委員会」を開催し、同日より国際コンテナ戦略港湾の選定を検討する港湾の公募を開始している。また、国際コンテナ戦略港湾の選定に当たっての基本的な考え方となる「スーパー中枢港湾政策の総括と国際コンテナ戦略港湾の目指すべき姿」を取りまとめた。

戦略港湾の目指すべき姿では、平成27年に国内貨物の集約による国内ハブ(拠点)化、平成32年にアジア発着貨物のトランジット(通過)となる国際ハブ(東アジア主要港)化を目標に設定しており、これらの目標を実現するための方策として、@基幹航路の維持、強化のための広域からの貨物集約A基幹航路の維持、強化のためのコスト低減B荷主へのサービス向上―などを挙げている。また、個別施策として、貨物集約では「内航、鉄道トラック、フィーダーの強化」、コスト低減に対し「コンテナターミナルの公設民営化」、荷主サービス向上として「総物流コストの低減」などが掲げられている。

同会合後に開かれた会見において、長安国交政務官は応募者が提出する計画書(目論見)では、航路・コンテナの集積、大規模岸壁が整備可能等の地理的条件といった港の基礎評価に加え、貨物集荷のための面的強化策やコスト低減のための港湾強化策など具体的な実現方策が示されていることが選定条件であることを強調した。また現行のスーパー中枢港湾とおおむね同程度の貨物量取り扱い、サービス水準が実現できる港湾管理者、ふ頭公社であることも選定条件として挙げられているが、隣接する複数港(港湾)での選定も対象な為、現在スーパー中枢港湾の指定港ではない川崎港を含む東京港、横浜港との3港が「京浜港」、名古屋港と四日市港の「伊勢湾」、大阪港、神戸港が「阪神港」に絞られる予定だ。

今後の予定としては、3月26日まで応募を受け付けた後、4月2日にプレゼンテーション、5月頃に再プレゼンテーションを実施し、6月にも戦略港湾を選定する方針。

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投稿者:gotsuat 09:22| 行政関連