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2010年02月08日

【物流】整備新幹線問題調整会議開催

先月28日、総務省、国交省、財務省の3省の政務官で構成される「整備新幹線問題調整会議」が発足。同日、初会合が開かれ、昨年12月24日に「整備新幹線問題検討会議」が決めた整備新幹線の整備に関する基本方針および当面の整備方針に基づく問題の調整、検討の在り方などを審議した。

基本方針では、新幹線の整備方式と建設財源の分担、収支採算性、投資効果、わが国交通体系における新幹線の位置付け、並行在来線の維持、貨物鉄道の維持の在り方などが盛り込まれている。この中で、貨物鉄道の維持の在り方として「新幹線の整備後も並行在来線を運行する貨物鉄道ネットワークを維持する必要がある」として、「並行在来線の分離などに伴う日本貨物鉄道(JR貨物)への影響を検証しつつ、必要な対策を検討するものとする」と明記している。

同会合では、国交省の本田鉄道局長が並行在来線を運行する貨物鉄道ネットワークの維持など整備の問題にかかる報告を実施。JR貨物の輸送トンキロ、経常損益の推移、運輸収入の説明では「若干、経営が厳しくなっている」と指摘。また、北海道新幹線の青函トンネル区間については、広軌と狭軌の両方に対応できる「3線軌道」を整備し、貨物鉄道など狭軌の在来鉄道も走行できるようにする方針を明らかにした。この他にも、JR貨物が各新幹線に並行する在来線(第3セクター鉄道会社)および各JR旅客会社に支払う貨物調整金制度と線路使用料の現況についても報告。

今後、2月から4月にかけて自治体、有識者、JR貨物などからヒアリングを実施し、並行在来線、地域復興、未着工区間、高速交通体系、地方負担、貨物鉄道、など貨物問題を含む具体的な議論を実施する予定だ。

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投稿者:gotsuat 09:16| 行政関連