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2010年01月14日

【知識】国際会計基準に向けた自動仕訳生成システムの提案で協業開始

システムフロンティアと日本オラクルは、国際会計基準対応に向けて必要となる複数会計基準に対応した自動仕訳生成システムの提案で協業を開始する。

2015年には日本の上場企業を対象に国際会計基準への対応が要求される。対応に向けては既存の基幹系システムの刷新もしくは改修が必要になるといわれている。中でも重要な課題のひとつが、日本基準と国際会計基準、さらにはその他の地域における会計基準に対応した決算書を同時に作成するために必要な複数会計基準の仕訳生成と勘定元帳対策とされている。

両社の協業では、オラクルのERP製品「Oracle E−Business Suite R12」の会計アプリケーション「Oracle General Ledger」と自動仕訳生成アプリケーション「Oracle Sub Ledger Accounting」に、システムフロンティアが開発した既存の基幹系システムなど外部システムとの連携強化を可能にする機能を付加し、さらに複数会計基準仕訳パターンの設定を支援するツール「LASAI Booster」を組み合わせて共同で提案する。

「LASAI Booster」は、2010年1月末より提供開始される初版リリースでは日本会計基準と国際会計基準に対応しており、業界を問わず一般的に企業で必要となる800種類以上の仕訳パターンを標準で装備している。加えて金融業界等で必要とされる特有の基準や、米国基準などその他の地域の会計基準にも今後対応することを予定している。同ツールを活用することで、日本会計基準と国際会計基準の仕訳パターンの参照や差分の確認、各企業に対応した勘定科目の変換、仕訳パターンの変更・修正項目の確認や履歴保存などが、情報の把握と操作が容易なユーザー画面を通して実行できる。

同ツールを用いた事前検証作業の結果、国際会計基準ならびに各国各地域の会計基準に必要となる新しい仕訳パターンが決定されると、金融業界における勘定系システムや製造業における受発注管理システムなど会計システムとのデータ連携が必要な他の基幹系システムにまで求められる改修要件や新たなインターフェース構造(*)などが記載された仕様書が自動的に作成される。作成された仕様書に基づき、基幹システムでは新たな会計基準に対応するための改修作業を適確かつ効率的に進めることができます。


*)インターフェース構造
別々のシステム間で送受信されるデータの形式やデータ連携の仕組みや構造

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:43| 知識