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2010年01月06日

【流通】絵柄が立体的に見えるプレミアム性の高いギフトカード

--- 大日本印刷  プラスチックカード『デコレリーフ(R)カード』販売開始 ---

大日本印刷(以下:DNP)は、微細な凹凸による光の反射で、平面上に絵柄が立体的に浮かび上がって見えるプラスチックカード『デコレリーフ(R)カード』を開発・販売を開始した。

DNPは、三次元コンピューターグラフィックス(3DCG)のデータから、微細な凹凸のパターンによって立体感を表現する『スクラッチ3D(R)』を開発し、ポスターや本の表紙などの高意匠なデザイン向けに実用化している。この技術をプラスチックカードに応用し、カードの絵柄が光の向きや見る角度によって変化し、立体的に見えるデコレリーフ(R)カードを開発した。

カード読取端末で利用する際、プラスチックカードの厚さを均一にする必要があるため、物理的に立体化したデザイン表現は困難だが、スクラッチ3D(R)は、平面上で絵柄を立体的に見せる表現に優れており、多様なカード読取端末に対応することができる。また、デザイン上の制約も少なくなるため、企業のロゴマークや製品を立体的に表現するなど、高級感や限定感のあるギフトカードにも適している。

DNPは、デコレリーフ(R)カードと顧客管理システムを連動させ、カードの利用履歴に応じて送付する販促物を最適化するなど、顧客満足度の向上や、企業の得意客(ロイヤルカスタマー)向けプロモーションなどをトータルに支援する。

スクラッチ3D(R)は、CGで制作した立体物の形状データを、専用のデータ処理ソフトウェアを用いて微細な凹凸パターンへ変換する技術で、DNPが独自に開発した。凹凸パターンに基づいて、立体物の見える向き、光や影の強さなどを微妙に制御し立体感を表現する。スクラッチ3D(R)で作成したデータから、金属製のプレス板に微細な凹凸パターンを形成し、このプレス板をギフトカード表面のプラスチックフィルムに圧着して型押しすることにより、カード表面に立体的なデザインを表現する。印刷した平面の絵柄と立体表現した絵柄を組み合わせることで、よりリアルな立体感を出すことも可能です。またスクラッチ3D(R)は、複製が困難なため、ギフトカードの偽造防止にも効果がある。

DNPは、ギフトカードASPサービス『バリュータクティクス(R)』の新たなメニューとして、このデコレリーフ(R)カードを販売する。バリュータクティクス(R)は、残高管理機能、店頭で利用するカード読取端末、カード保有者が残高確認などを行えるウェブサイトの運営など、ギフトカード導入に必要な機能を一括で提供するサービスで、アイシーエルが運営するアフタヌーンティー・リビングなどで導入されている。また、バリュータクティクス(R)は、ポイントサービスや購買分析サービスと連携して利用することもできる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 10:03| 流通