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2009年12月01日

【流通】大阪大学 新日鐵化学 岩谷産業 マイクロ波を用いた新規プロセスによる「ニッケル微粒子」合成に成功

--- 大学発のシーズを産学連携体制により速やかな事業化へユーザー向けサンプル供給開始 ---

大阪大学大学院工学研究科(新日鐵化学・マイクロ波化学共同研究講座)、新日鐵化学、岩谷産業の3者は共同で、同大学の技術シーズである「マイクロ波を用いた、ニッケル微粒子製造プロセス」を駆使したナノメートルサイズ(1ナノメートルは1メートルの10億分の1)のニッケル微粒子の量産・事業化を検討してきた。このたび、中量生産体制の確立に成功したことから、製造を新日鐵化学、販売を岩谷産業が担当し、各見込みユーザーへのサンプル提供を開始する。

マイクロ波は、身近なところでは電子レンジなどにも使用されており、このマイクロ波による加熱は、通常の外部からの加熱とは異なり、被加熱物の分子を内部から均一・急速加熱するという特徴がある。このたびの取組みは、大阪大学で開発された、「マイクロ波の新たな制御技術によるナノレベルでのニッケル微粒子の製造を行うプロセス」が技術的な根幹(シーズ)となっており、同技術を用いることにより、粒子サイズが100ナノメートル以下でシャープな粒度分布を持つニッケル微粒子を製造することができる。

同グループでは実験室レベルの生産量からのスケールアップを進めてきたが、このたび中量生産体制の確立に成功したことから、本格的なサンプル供給を開始する。用途としては電子部品の電極等を検討している。供給するサンプルとしては、20ナノメートルと60ナノメートルの2種類を用意している。

今後、サンプルの評価結果を踏まえて、更なる生産能力増強と本格的な事業化を進めていく。

 

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投稿者:gotsuat 10:03| 流通