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2009年11月20日

【流通】三建産業と東京電力 電気式アルミ溶解保持炉を共同開発

--- 電気式システムの活用による省エネ・省CO2・省コストの実現 ---

三建産業東京電力は、アルミニウム(以下:アルミ)鋳造品の原料となるアルミの溶解、および、溶解後のアルミ溶湯の保持過程におけるエネルギー効率の向上とCO2排出量の削減を目的とした「グリーン工業炉 電気式アルミ溶解保持炉 S−MIC(Sanken Melting system by Immersion and Circulation)」(以下:本設備)の開発に共同で取り組み、来年度上期から三建産業より販売する。

自動車部品や建材などに用いるアルミの溶解およびアルミ溶湯の保持は、通常は燃焼バーナによる輻射加熱を利用することから、排気ガスの発生と熱エネルギーの損失が課題とされていた。両社が共同開発した本設備では、炉に入れたアルミを電気式の浸漬ヒータにより直接加熱することにより、高い溶湯品質を維持しつつ熱エネルギーの損失を抑えることで、エネルギー消費量とCO2排出量とともに、エネルギーコストの大幅な削減を実現した。また、アルミ溶湯の循環プロセスを工夫することにより、アルミの連続溶解と保持を同時に行うなどの機能性も向上している。

<本設備の主な特長>
・エネルギー消費量削減(従来型の燃焼式設備との比較で、エネルギー消費量約2割削減〈1次エネルギー換算〉)
・CO2排出量の大幅削減(  〃  CO2排出量約5割削減)
・コストダウンの実現(  〃  エネルギーコスト約2割削減)
・高い温度制御性(±3℃)と高い溶湯品質
・排気ガスが無いため、設備の小型化を実現

 

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投稿者:gotsuat 10:03| 流通