2009年11月17日
【知識】ミクニ 中国南方工業集団公司 二輪車事業部とＥＭＳ戦略パートナー契約
ミクニグループの自動車関連品事業は、２００８年来の世界的な景気低迷による影響を大きく受けているが、現在アジア地域の二輪車需要は底打ち感があり、将来的には回復し、さらに成長していくと見込まれている。なかでも経済発展が著しい中国では、世界最大規模の二輪車市場が形成されている。また、最重要国家政策のひとつとして「環境」に対する取組みも年々強化されており、各二輪車メーカーにおきましても、排気ガス中の有害物質低減やＣＯ２削減に向けた取組みが重点的に行われている。
このような市場の要請に応えるべく、ミクニグループではかねてよりＥＭＳ（エンジンマネージメントシステム）の開発を強化してきた。現在中国においても機械式燃料供給装置であるキャブレターから電子制御式燃料噴射システムへの転換が徐々に進行している。この市場環境において、ミクニグループは日系の顧客だけではなく、中国民族系の顧客への技術・サービスの強化を図るべく体制を整え、拡販活動を行ってきた。
ミクニグループのこれらの取組みが評価され、中国最大の二輪車メーカー集団であり以前より取引のあった中国南方工業集団公司の二輪車事業部に、ＥＭＳの開発と供給を担う戦略的パートナーとして選定された。今後量産化に向け、協力して推進していくことで合意した。
今回の合意は、開発を中心に将来に向けた長期的かつ総合的なもので、現時点でのミクニグループの業績に直接の影響はないが、このような関係を基軸に、中国二輪車産業の発展と環境への取組みの一翼を担い、拡販に繋げていく方針。
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投稿者：gotsuat 10:04| 知識
