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2009年10月20日

【物流】国交省 パブリックコメント募集結果発表

国交省は今月1日から、トラック運送を含む自動車運送事業の監査方針と行政処分基準強化を施行した。これに関し、今年の8月20日〜9月18日にかけてパブリックコメントを募集。同省がまとめた結果によると募集期間中に55件の意見があったが、寄せられた意見の中には、「再度考慮してほしい」、「現行で十分効果は発揮されている。改正の必要はないのでは」等異論も多く寄せられていたことが明らかとなった。

この内、車輪脱落事故を起こした場合も監査の対象としていることについては、「死傷事故を伴わないものまで監査対象とすることは再度考慮してほしい」、「大型車(8トン以上)に限定してほしい」と異論が上がった。しかし、同省側は「8トン未満の車両でも、車輪が脱落することは大変危険であり、死傷者の有無に関わらず監査を行い、適切な車両管理が行われていたかを確認する必要がある」と指摘。

また、飲酒運転に対する処分強化についても「トラック関係は現行量定で十分その効果は発揮されており、改正する必要はないのでは」との意見が寄せられた。これに対し、同省は「飲酒運転ゼロを目標に掲げている。悪質な違反に対しては厳しい処分を行っていく」として意見を退けた。

社会保険等未加入に対する処分基準の強化については「加入促進は賛成だが、処分は間違っている。実態を調査し、業界の声を聞いてから改正すべき」との意見があった一方で「改正による処分内容より、より一層強化すべき」と更なる処分強化を求める声と両論があった。これに対する同省のコメントは「本来負担しなければならないコストを負担せず、不公正な競争が行われているとの指摘を受けた。このため、行政処分の対象に加えたが、処分量定は他の違反とのバランス等を考慮している」などと回答している。

 

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投稿者:gotsuat 10:02| 行政関連