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2009年10月05日

【知識】紀伊国屋書店と凸版印刷 図書館向け電子書籍配信サービス「NetLibrary」で協業

紀伊國屋書店凸版印刷は、図書館向け電子書籍配信サービス「NetLibrary」(ネットライブラリー)における和書電子書籍データ制作・販売に関し、両社協業体制による出版社向け新ビジネスモデルの運用を開始した。

「NetLibrary」はOCLC Inc.(米国オハイオ州)が提供する世界最大の図書館向け電子書籍配信サービスで、「NetLibrary」を活用することにより利用者は図書館蔵書を「いつでもどこでも」パソコンを使って閲覧できる。欧米では500社におよぶ出版社が刊行する200,000点以上のタイトルを搭載し、世界で17,000館以上の図書館が導入している。このNetLibraryにおける和書の電子書籍配信サービスを、紀伊國屋書店は国内各出版社の協力のもと、2007年11月より提供開始している。

今回、両社の協業体制では、凸版印刷が電子データ制作、紀伊國屋書店が電子書籍販売を担当。これまでは各出版社が和書電子書籍データを準備していたが、それに加え、電子書籍データの制作費用を紀伊國屋書店と凸版印刷が支援する新しいビジネスモデルを提供する。この新しいビジネスモデルでは、出版社が電子書籍制作用の元データ(出版物あるいは出版物作成用データなど)を用意するだけでよく、NetLibraryに一層参加しやすいビジネスモデルとなっています。また、制作された和書電子書籍データは出版社にフィードバックされるため、出版社にとっては、新刊書に加え過去に紙媒体でしか保持されていなかった貴重な財産(出版物)が電子化により再生できる利点をもたらす。また、作成されたデータはオンデマンド出版などNetLibrary以外のサービスへの展開も可能となり、NetLibraryとあわせ幅広く収益の確保が期待できる。

NetLibraryの国内導入図書館は大学図書館を中心に106箇所になり、この一年間の売上は、和洋あわせて1億5,000万円(和書7,000万、洋書8,000万)。一方、搭載コンテンツは未だ900点と少なく、急成長している市場ニーズに応えているとは言えない。両社の協業を機に学術教養系和書電子書籍のコンテンツ数を飛躍的に拡充し、3年後には、年間搭載数5,000点を目指す。

 

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投稿者:gotsuat 10:04| 知識