【流通】在宅健康管理・支援システムの研究開発開始
--- 積水ハウスが千葉工業大学と共同で高齢者の在宅健康管理・支援システムの開発に向けて ---
積水ハウスは千葉工業大学と共同で、コミュニケーション・ロボットテクノロジー（ＲＴ）を住宅に応用し、高齢者の健康管理を行うことで安心な生活をサポートする、在宅健康管理・支援システムの研究開発に着手した。この共同研究は、新エネルギー・産業技術総合開発機構（ＮＥＤＯ）が進めている「戦略的先端ロボット要素技術開発プロジェクト」の一環として研究開発の委託を受けている。この研究において積水ハウスは千葉工業大学とともにＮＥＤＯから１億３千万円（予定）の助成金を受け、平成２１年度から平成２２年度までの期間で研究を行い、平成２５年度を目標に在宅健康管理・支援システムの実用化を目指す。
この研究では、少子高齢化や介護者不足という社会問題を背景に、高齢者が自宅にいながら負担が少なく健康管理を行えるよう、ＲＴを用いた生体センサー等の要素技術や、それらを統合したシステムの開発と機能の検証を行い、将来的な実用化を視野にビジネスモデルの検討を進める。開発するシステムにおいては、生体情報（バイタルデータ）を計測・蓄積・分析し、音声認識を用いたコミュニケーションを通じて健康のためのアドバイスを行うことで、体調管理と病気の予防に役立て、より安心で快適な生活の提供を目指す。また、必要に応じて、担当医への診断支援など医療機関とも連携し、居住者と医療ネットワークをつなぐインターフェイスとしての機能を担うことを目指す。
昨今、高齢化の進行や社会構造の変化を受け、自宅で介護を受けたり、自分自身で健康管理を行う高齢者が増加している。そうした中で、医師や介護者の負担を軽減するとともに、高齢者にとってより安心で快適な生活空間を提供するため、ＲＴを応用して住宅で健康管理を行えるシステムの開発が期待されてきた。積水ハウスはこれまでも、住空間における生体センサー技術の研究などを進めてきたが、この共同研究により、社会の要請に応える技術の開発を一段と推し進め、居住者の健康や快適性を支える住まいを提案していく。
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投稿者：gotsuat 10:03| 流通
