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2009年07月23日

【知識】三菱商事とスペインのアクシオナ社 新エネルギー・環境事業の共同推進で戦略的提携

三菱商事は、総合新エネルギー事業会社として世界最大であるAcciona S.A.(本社:スペイン、以下アクシオナ社)と、全世界を対象とした新エネルギー・環境事業を共同で推進することを目的に、包括的な戦略的提携をした。両社はこの提携を通じて、世界的な環境意識の高まりに対応し、環境と経済を両立させる持続可能な事業を積極的に推進する。


三菱商事とアクシオナ社は、新エネルギー発電事業である太陽光・風力・太陽熱・バイオエネルギーを中心とした事業を共同で開発・運営する。また、新エネルギー発電事業に加え、水事業や温室効果ガスの排出を抑制するような建造物や交通システムの構築など、環境・水事業分野でも広範な範囲で協業を検討する。

両社は本戦略的提携を通じて、全世界において新エネルギー発電プロジェクトや関連企業への共同出資を実施し、総額20億ユーロ(約2,600億円、130円/ユーロベース)規模のプロジェクト創出を目指す。

戦略的提携の第一歩として、2009年3月に三菱商事はアクシオナ社が保有する世界最大の太陽光発電事業であるAmper Central Solar S.A.(本社ポルトガル、アンパーセントラルソーラー社、以下アンパー社)の株式34%を取得した。この案件は、ポルトガルMOURA(モーラ)地区にて、世界最大の太陽光発電所となる45.8メガワットの発電を行うもので、既に商業運転が開始されています。この案件の総事業費は約2億6,100万ユーロで、年間発電量は93ギガワットアワー(9,300万キロワットアワー)を計画し、年間約89,000トンのCO2削減効果(*)が見込まれる。

戦略的提携には共同事業投資だけでなく、エネルギー、水、環境インフラなどの分野での共同研究・開発も含まれ、更には、両社間で人材交流やトレーニングプログラムを実施することで、両社の豊富なビジネス知見の共有と新たな価値の創造を目指す。


三菱商事は、2009年4月1日に新エネルギー・環境事業分野を全社開発部門と定め、社長直轄組織として新しい組織を立ち上げた。三菱商事の幅広い領域での事業経験と世界的なネットワークを活かし、既に世界規模で新エネルギー・環境事業分野を総合的に手掛けるアクシオナ社との協業を通じて、三菱商事は新エネルギー・環境事業における世界のリーディングプレーヤーを目指す。

(*)一般的な石炭火力発電によるCO2排出量との比較

 

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投稿者:gotsuat 10:04| 知識