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2009年04月14日

【流通】障害者の在宅就労向け多地点音声コミュニケーションシステム販売

--- OKIワークウェル  「ワークウェルコミュニケータ(TM)」の販売開始 ---

OKIの特例子会社であるOKIワークウェルは、このたび独立行政法人情報通信研究機構(NICT)の助成金とOKI研究開発センタからの技術協力を受け、障害者の在宅就労向け多地点音声コミュニケーションシステム「ワークウェルコミュニケータ(TM)」を開発した。2009年4月20日よりASPサービスとシステム販売にて提供を開始する。このシステムは就業時に音声通話を常時利用することで、障害者の在宅就労において円滑なコミュニケーションを実現する。

OKIワークウェルは、通勤が困難な重度障害者の在宅勤務を特徴としており、現在32名がITサービス業務を在宅勤務で行っている。事業拡大にともなう社員数の増加により、在宅勤務者間で効率よく業務を進めることが電話やEメールだけでは難しく、新しいコミュニケーションシステムの利用を検討していた。一方、障害者の新しい雇用形態として在宅就労が注目されていますが、在宅就労者間の円滑なコミュニケーションが難しい、タイムリーな情報共有ができない、一人で作業するため孤独感を感じやすいなどの課題があり、なかなか進んでいない。

「ワークウェルコミュニケータ」は、OKIワークウェルが試行運用を重ねて開発した、多地点で臨場感のある音声コミュニケーションを実現できるシステムで、ネットワーク環境があれば、PCにソフトウェアをインストールするだけで利用できる。このシステムの特長は、在宅勤務者が作業を進める上で、映像より音声を重要視することに注目し音声通話に特化している。そのため、ネットワークへの負荷が少なくモバイル環境でも利用できる。また、従来のTV会議システムのように特定の時間ではなく、就業時に常時利用することで、タイムリーな情報共有が可能となり、孤独感も解消できる。さらにユーザインタフェースは、OKIのユニバーサルデザインの考え方を応用し、障害者の使い勝手を充分に考慮したものとしている。

OKIワークウェルでは、重度障害者への教育にも目を向け、東京都立大泉特別支援学校にて、本システムによる在宅教育の試行を行い、重度障害のある生徒に対して遠隔授業が行えることを確認した。これにより、企業や特別支援学校は、このシステムを利用することで安価で手軽に障害者の在宅就労や在宅教育の環境を実現することができる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 10:03| 流通