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2002年07月22日

【物流】パレット化物流、管理システムを再構築

経済産業省は、パレット化物流における商慣行調査報告書を発表した。パレット化を妨げる要因と解決方法を分析し、共通認識に基づく管理システムや、情報化、チェーン化による効率的な物流の必要性を指摘。公平なコスト負担などの改善策を提言している。

一貫パレチゼーションは作業の省力化や時間短縮などに有効だが、パレタイズ比率が76%程度と横ばいで推移。このため、発荷主、着荷主、運送会社、レンタルパレット企業相互間の契約形態などを調べ、問題点や解決方法を検討した。

現状では運用に関する当事者間の契約が不明確で、情報共有化も進んでいない。パレット化の投資費用が発荷主負担となっている一方、着荷主側の分別・管理意識は希薄。パレットの積み替えや複数の回収方法なども阻害要因に挙げた。

パレット化物流の普及に向け、全関係者はパレットの所有権と資産性について共通認識を持ち、管理システムを再構築することが求められる。商品価格と物流コストの分離と合わせ「情報化やサプライチェーン・マネジメント(SCM)の考えを採り入れたチェーン化が必要」としている。

具体的改善策として(1)取り決めの明文化(2)公平なコストの負担(3)着側のパレット管理や物流形態の簡易化(4)各業界で共用可能な仕様(5)パレット単位に対応したインセンティブ――などを挙げた。このほか、電子データ交換(EDI)による情報連携や複数会社の共同回収も提案している。

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投稿者:gotsuat 10:38| 行政関連