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2002年09月19日

【物流】国分、物流現場で新入社員研修

食品卸最大手の国分は、2002年度から、総合職の新入社員に4ヶ月半をかけて、物流実務を現場で集中的に学ばせる制度を導入した。近年の小売業間の競争激化により、卸の選別も厳しさを増すのは避けられない状況にある。重要な卸機能の一つである物流を肌で知る社員を増やし、業界での地位を確固たるものにする。

従来の新人研修では配属までの約1ヶ月間を使って営業、物流・情報システム、経理などの各職場を経験させていたが、短期間で、表面的で不十分であるとの不満が各部署から寄せられていた。そこで商品政策や情報システムなども学べる物流部門で実地経験を積ませるよう変更した。

メーカーや小売業による選別が強まるだけでなく、食品卸業界内でもシェアが変動するなど、経営環境は厳しい。こうした中で求められているのは、この状態を切り開いていく可能性を持った新人の補給である。同社はこうした人材を最前線に送り出し、組織力を維持する狙い。

この新制度は、2、3年かけて定着させたいとしている。将来的には研修期間に1年程度費やして、物流だけでなく経理の基礎も一通り経験させたうえで各部署に送り出す仕組みに発展させる考え。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 13:16| その他