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2003年01月28日

【物流】食品トレーサビリティー本格化

来月から農林水産省によるトレーサビリティーの実証実験が順次開始される。

ここ数年間に相次いで発祥した、食品管理における不祥事に対する試みだ。今回対象となる食品は、鶏肉・養殖カキ・水産加工品(練り物)・青果・果汁飲料、コメでトレーサビリティーの義務化はされていない。

2次元シンボルやIDタグなどを利用して、該当する製品の原材料やどのラインで生産されたかなどの生産情報、どの拠点で在庫され経由してきたかなどの物流情報の軌跡を残すことで、流通履歴の追跡を可能にする。

ただ、この取組みは、様々な食品を取り扱う物流業者にとって、機械の設置と取扱の対応など負担が大きいのではないかと懸念される。

農林水産省の来年度予算では、これら、トレーサビリティーの開発・支援事業などに対し、29億円を計上するなど、取組みが本格化する方向にあり、物流事業者の対応が迫られるとみられる。反面、物流事業者にとっては、付加価値サービスを提供できるフィールドが広がるとも考えられる。

【トレーサビリティー】
  工場内や顧客先で品質問題が起こった時に、製品の履歴を使用原料にまで遡れる『追跡性』のこと。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 15:17| IT関連