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2003年02月14日

【物流】スピードリミッター装着を控え、意見が割れる

今年9月から大型トラックへの装着が義務付けられるスピードリミッターについて、その効果について様々な疑問が出始めている。

先日、全日本トラック協会が実施した、高速道での実証実験の結果からも、交通全体の流れの悪化やインターチェンジ・パーキングエリアなどからの本線合流の際の危険性などの指摘がある。また、トラック事業者のみならず、荷主企業からの見直しの声も高まり、自民党内の一部研究会では再検討の動きが見られる。

これに対し、12日、国土交通省の見解として「昨年の新物流大網の中で義務付けることが閣議決定されている」とし、また、以下の理由より各関係者に理解を求めたいとしている。

(主な内容)

◇ 既に8000両の新車にスピードリミッターを装着し、運行している。

◇ トラック800万両のうち、装着義務に該当するのは約30万両のみであり、
この割合から、懸念されているほど支障はでないと考えている。

◇ そもそも速度制限を遵守した上での健全な物流体系を構築すべきである。

◇ 大型車の高速道における死亡事故の4分の1が速度超過が原因である。

◇ 物流2法を改正する際には、「正直者がバカをみない」物流にしようという
考えで進めてきた。

装着開始を9月に控え、それぞれの立場で意見が真っ向からぶつかる格好となった。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 13:56| 行政関連