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2003年03月13日

【物流】ファミリーマート、DCM構築などで物流改革を推進

ファミリーマートはDCM(デマンドチェーン・マネジメント)の構築、全温度帯配送など一連の物流改革を推進する。顧客のニーズに対応するため、供給側ではなく小売業サイドからマネジメントする必要があったため、二年前に消費の側から物流の全体最適を目指すDCMに着手した。

在庫管理はこれまで担当者の経験や勘に頼るケースもみられ、統一した手法も確立されていなかった。また、コンビニにおける商品の移り変わりは激しく、商品の導入やカットも多い。このような情報を物流にも活用、在庫の適正化につなげる。

発注は過去のデータや需要予測をもとに「発注推奨値」を設定し、発注の標準化することでメーカーやベンダーごとにまちまちだった納品も経路を集約する。配送には配送計画管理システムを導入し、各店舗への最適な配送ルートを自動的に割り出すほか、商品の量の波動にも対応させるとともに搬送の負荷低減を行うことで、全温度帯の商品の計画的な配送を目指す。

これら一連の取り組みにより、物流コストを平成13年度で25億円削減、14年度で35億円の削減効果を見込んでいる。DCMなどの改革には広範囲な協力体制が欠かせないことから、ファミリーマートでは成果を店舗や取引先にも還元していく。現在ファミリーマートの店舗数は全国で約5500。配送センターは定温、常温(食品・雑貨)、フローズンを合わせて81ヵ所ある。

◇◇◇物流関連データ◇◇◇

利用物流モード=ほぼ100%トラック
到着時間=定時店着を目指す。プラスマイナス15分の間で店舗に到着させる。精度は約98%。
利用物流事業者=物流の管理は基本的にグループ会社のファミリーコーポレーションが行う。常温物流の一部を加藤産業が請け負う。
今後の物流上の課題=物流コストの明確化によるさらなる効率化。売れるときに売れる商品をタイムリーに届ける物流体制の確立。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 13:50| 荷主企業